第13回国際洞窟学会議

Speleo Brazil 2001 参加記


7月13日
 朝からのサッカーの試合があるようで外がうるさい。前夜、掛け声と共にランニングする学生の集団や、同じスクールTシャツを着た学生などが町中を大量に歩いていたのは、その試合のためだろう。さすがブラジル。
 この日はニつの班に別れて活動した。前日の食事の際、壁画のあるアーキロジカルな洞窟と壁画とケイビング対象として良い穴の2つの選択肢が示されたが、アーキロジカルなサイトは人気がなかった。さらにマーデンはカメラがうまく動かなかったため、ベニ夫妻もジョージの体調が悪くジャネイロに行けなかったため、揃ってジャネイロに行きたいと言い出したので、結局ジャネイロと壁画&ケイビング向きの穴へ行く2つの班ができた。
私と小林さんやカンタス夫妻、ウィリアムはLapa de Rezarという祈りの洞窟との意味を持つ穴へ行くことになり。グレイスは連日の活動で疲れたとホテルで休むことになった。


翌日、いつもの小屋へ行く道の途中で車を降りて歩く。洞窟までは20分ぐらいの所にあるが、遠目にも洞窟があるのが良く分かる。最後はやや急な登りでつらかった。
 洞口は幅130m、高さ70mと大きい。このエリアではもっとも大きいとのことだ。道路のある表の谷と平行に伸びている。長さは300mぐらいなので、かろうじて奥まで光が届く。この穴の入口にも壁画はある。二次生成物は大きく高さ20mぐらいだろう。バルブによるオープンフラッシュでいくらか写真を撮る。出洞後、洞口で昼飯を食べ、車が止まった所まで戻るが、待機していなかったので歩いて帰ることになった。途中、毎日車で通る時に気になっていた流出口を見に行く。こうしたものには、皆興味を示す。高さ20~30mの岩壁の基部にある隙間から流れ出ているが穴はなかった。帰り道では、落ちていた砂糖キビを食べた。結局1時間ぐらい歩いた所で迎えのベンツが来た。ホテルヘ戻ったのは14時半頃であった。

 16時過ぎにホテルを出発することになり、皆で集合写真を撮った。誰しも自分のカメラに収めたいがために、10枚近くかわるがわる撮ったのでなかなか終わらなかった。ホセらは自家用車なので、モンテス・クラロスを経由してブラジリアに行くと大きな回り道になるので直行するとのことなので、とりあえずお別れをした。欧米風の頬を寄せるハグと呼ばれる挨拶にはなかなか慣れないものがある。
 車は初日に通った道を戻り19時半頃にモンテス・クラロスに到着する。ホテルに荷物を置き、タ食まで30分ほど時間があったので、マーデン、ウィリアムと先に予約してあるレストランヘ飲みに行く。すると、何故かホセらが先に料理を食べていた。どうやら夕方の「さおなら」は嘘で、サプライズが用意されていたということだ。ほどなく皆が来て、そのままラスト・ナイト・パーティとなる。ブラジルに来て初めて心おきなくビールをたくさん飲んだ。酔った勢いのせいか、いろいろな話を皆とした。そして、やはり最後にステーキ肉のべーコン巻きのメイン・ディッシュとグアバ・ジュースで締めくくられた。

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