第13回国際洞窟学会議

Speleo Brazil 2001 参加記



7月23日
9時前にサン・パウロの国内線空港に降りたつ。昼間は熱かったイタカランビやブラジリアと違い格段に寒い。エクスカーションに参加する人が揃う昼過ぎまで空港内で過ごすことになる。その間にブラジリアで買った書籍を日本へ発送した。言葉がほとんど分からないので、エクスカーション・スタッフのニールセンに手伝ってもらう。何Kg送ったか定かでないが、10kg以上あるだろう。送料は115R$≒6000円であった。
 11時過ぎにオーストラリアのアーサーとグレイスが来るが、アーサーの荷物が行方不明になってしまい回収までにさらに2時間を要した。他の参加者はチェコからの夫妻である。本当はフランス人が2人来るはずであったが、なぜかベロ・オリゾンテに間違えて行ってしまいキャンセルになった。
昼食にシェハスコ(ブラジル風焼肉)を食べ14時頃に目的地に向け出発した。途中2ヶ所の休憩を含めイポランガに着いたのは20時頃である。泊まるホテルは6-8人部屋(2段べットを含む)ぐらいの個室が10室ほどと食堂、バーがある。庭には池と放し飼いの馬がいた。裏手は大きな川である。
タ食はワン・プレートのビッフェ形式で野菜、豆、米、肉などが選べる。飲みものは、もちろんビールであった。



7月24日
 朝7時半前に雨の音で目が覚める。8時に朝食である。やはり果物とハム、チーズにパンと飲物である。朝を食べていると時折すぐ近くをハミングバードが通る。確かに近くで聞くと蜂の飛ぶような音に聞こえる。食堂は建物の角にあり、2方向は壁がない。その軒先に砂糖水の入った籠があり、餌付けされている。見た限りでは4種類ぐらいのハミングバードがいるようだ。その他の種類の鳥も含め常に2~10羽の鳥が飛んでいてにぎやかな食卓である。

9時半頃に宿舎を出発し、途中公園管理事務所に寄ったりカーバイドのドラムを買ったりしたので、10時過ぎに目的地に着いた。
SANTANA洞は、サン・パウロ州でニ番目の長さの洞で、5800mが測量されている。500mが観光化されていてガイド付で観光可能だ。私が行った日も数十人以上は来ていた。子供連れも多い。ちなみに照明はない。またキヤンプ場も併設されている。しかしここは雨が降っていて寒い。気温は10度前半だろう。
 洞口からは良い調子で水が流れ出ている。通路は石組みや、人一人が渡れる幅の手すり付の木の橋などで作られている。
最初は水路沿い、途中からはしごで上層にあがる。上層はニ次生成物の発達が良い。サンドイッチとオレンジ、チョコレート等の昼飯のあと、さらに観光コースを外れ上層に上ると、大きなシールドのあるホールに出る。さらに行くと、10m近いカーテンなど大きなものが多いばかりでなく、へリクタイトやアラゴナイトなどの発達がすばらしい。上層の最後は最下層への-28mのピットで終わる。来た道を戻り観光洞に出てから出洞する。
宿舎に戻り、シャワーを浴びたあとタ食となる。やや間があったので先に食堂でセルベージャ(ビール)を飲む。夕食にはTボーンステーキが出た。この夜はカラオケ大会となったが、疲れと酔いで途中退席してしまった。
Back Next