2001年7月にブラジルで行われたSpeleo Brazil 2001に参加した。このイベントはUnion International Speleology(UIS;国際洞窟学連合)が開く第13回洞窟学国際会議と、ラテン・アメリカ・カリブ海洞窟学連合(the Speleological Federation of Latin America and the Caribbean ;FEALC)、 ブラジル洞窟学会(the Brasilian Society of Speleology ;SBE)がそれぞれ毎年行なっている年次大会とが合同したものである。私は7月9~14日の間はブラジル南東部のミナス・ジェラス(Minas Gerais)州北部のイタカランビ(Itacarambi)で行われたプレ・エクスカーション、 15~22日は首都ブラジリア(Brasilia)での本会議。 23~29日はサン・パウロ(São Paulo)州西部のイポランガ(Iporanga)でのポスト・エクスカーションに参加した。その際に記した日記から構成しケイビングジャーナル誌に掲載した文を再構成したものである。写真に幾らか偏りがあるが随時追加する予定です。
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7月7~8日 |
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7月9日 |
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モンテ・クラロスから宿泊地のイタカランビまでは250kmほどあり、車で3~4時間の距離である。12時頃に途中の町で昼食をとった。カフェテリア形式で大きな一つの皿の上に様々な料理を取り、その重さで料金が決まるタイプの店であった。この手の店はブラジルでは良く見かける。 |
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ここで車を一台にして、ダートの道を30分ほど走ると、突然左手にドリーネらしきものが見えてくる。車を降り、歩いて行くと、直径200~300m。深さ100mあまりあろうかという陥没ドリーネに出る。このドリーネの底に見えるのがジャネイロ・ケイブ(Gruta do Janerão) という有名な巨大洞窟である。洞口には長さ20mのつらら石が垂れていた。洞窟の底にはペリカウ川(Peruaçú River)というサン・フランシスコ川の支流が流れている。この川がこのBambuiと呼ばれる地質帯の中に点在するBambui石灰岩層を20kmほど貫いて流れ洞窟を形成したとのことである。 |
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Bambui石灰岩層はMinas Gerais、Bahia、Goias、およびTocantinsの州にまたがる。これに含まれる石灰岩帯は、層厚200m以上で、ほとんど水平に堆積した粒の細かな石灰岩が特徴的である。 |
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